【事例付き】スイミングスクールバスでの送迎バス置き去りについて

【事例付き】スイミングスクールバスでの送迎バス置き去りについて

神奈川県の市営プールで

2022年12月6日、神奈川県川崎市の市営プールのスクールバスで、小学1年生の男子児童をバスから降ろし忘れるという事件がありました。
この置き去り事件の主な原因としては、60代男性のドライバーが車内の点検・確認を怠ったことにあります。
幸い、当事例ではアプリでプールへの入退場を管理しており、入場通知がなかったことから、男子児童の父親がGPSで場所を確認し、男子児童は発見されました。

置き去りの発生から、発見まで約1時間程であったことから、男子児童の体にも異常はなかったとのことです。

当事例では、幸い車内の温度が極端に下がらなかったことや、取り残された時間が約1時間だったことから、児童の命に別状はありませんでしたが、「置き去りが起きた」という事実に変わりはありません。

もしこれが、夏の酷暑の時期、冬の酷寒の時期で、数時間取り残されていたとしたら?市営プールがアプリで入退場を管理していなかったら?考えるだけで恐ろしいことです。

当事例では、奇跡的にアプリで入退場を管理していたことから、異常事態に気が付きましたが、通常であれば気が付かずに、何時間も放置されてしまっていたかもしれません。

鹿児島県のスイミングスクールでも

2022年9月にも、鹿児島県鹿児島市のスイミングスクールでも、同様に置き去り事件が発生しています。
小学生児童が送迎バスの中で眠ってしまい、当時のドライバーは車内の確認を怠ったとのことで、数分間取り残されました。

バスはエンジンをかけたまま、エアコンはつけたままの状態で、乗降扉は開いたままではありましたが、ドライバーが乗員の下車を確認せずに車両を離れたことは事実です。
当事例も、小学生児童の体に異常はありませんでしたが、もしこれがエンジンを停止し、エアコンも停止し、乗降扉を閉めて、中から開けられないようになっていたら?

9月の車内は、まだ暑かったはずです。万が一、車内に取り残されてしまったら、子どもは車外に通知する術もなく、パニック状態の中、ひどい暑さの苦しみを味わうことになっていたかもしれません。

命に別状はなく、単なる不注意で指導を受けたとのことですが、もしものことを考えると、数分の置き去りであっても見過ごすわけにはいきません。

スイミングスクールバスにおける置き去り事故の対策

前述したような置き去り事故を対策するには、人の意識を変えるだけでは不十分です。

いくら気をつけていても、発生してしまうのがヒューマンエラーです。
何らかの異常事態、緊急事態では、冷静な判断ができず、車内確認を忘れてしまうことも、人だからこそ起きてしまいます。

このような置き去り事故を未然に防ぐためにも、人の意識改革だけでなく、置き去り対策を補助する装置が必要です。

車内確認を怠ってしまう原因の主な要因は、「忘れてしまうこと」です。
人間が何かを忘れてしまうのは、意識の改善だけではカバーできません。
そのため、車内確認を忘れないようにするために、「車内確認をする」ということを思い出させる、気づかせる装置が必要になります。

メールや通知アプリでは不十分

車内確認を忘れないように、決まった時間にメールを送り合い、「車内確認をする」ことを通知したり、
アプリの機能でリマインドしたり、スマホで通知を受け取るなど、対策を講じることも一つの置き去り対策になります。

ただ、結局メールを開かなければ気付くことはありません。スマホの通知に気づかなければ「車内確認をする」ことを忘れてしまう可能性があります。
通信状況や、通知させる側が忘れてしまうことも、このような対策ではリスクになり得ます。

また、送迎バスも毎回決まった時刻ちょうどに到着するわけではありません。
5分早く到着したり、遅れて到着したりすると、決まった時刻に通知しても、到着時の通知にはならない可能性があります。
結果、「車内確認をする」ことを忘れてしまい、置き去りが発生してしまう可能性があります。

これらの対策として必要なのは、目的地に到着して、「エンジンを切ったとき」に通知が来るということです。
到着の前に通知しても、結局いつもの流れでエンジンを切ってそのまま確認をせずに車両を離れてしまいます。
「エンジンを切ったとき」に通知が来ることで、次に車内確認をしなければならないという意識に切り替わります。

エンジン停止後に通知する置き去り防止装置

スイミングスクールの送迎バスにおいて、置き去り事故を起こさないために、エンジン停止後に「車内確認をする」ことを通知する装置があります。

今回紹介する(株)TCIの「SOS-0006」は、このような降車時確認式の置き去り防止装置です。
車内の最後尾に車内確認ボタンを設置し、エンジン停止からそのボタンを押すまで、車内後方へ誘導するアナウンスが流れ続けます。
ボタンが押されなければ、大音量のブザーで車外に警報を発し、車内確認忘れを通知します。

以下で、主な機能について解説します。

エンジン停止直後の通知機能

SOS-0006は、エンジンを停止した直後、車内確認を促す音声ガイダンスが流れます。
前述の通り、決まった時刻に通知するようなシステムの場合、送迎バスが必ずしもその時刻に到着するとは限らないことから、車内確認忘れのリスクがあります。
対して、当製品の場合はエンジン停止と連動して通知が来るので、ドライバーが車内確認を最も必要なタイミングで思い出すことができます。

外部スピーカーによる警報機能

エンジン停止後に、車内確認を促す音声ガイダンスが流れても、車内確認を後回しにして、結局忘れてしまい、車両を離れる可能性があります。
SOS-0006は、このような場合に備えて、エンジン停止後5分以内に、車内確認が完了されなければ、大音量のブザーで車外に警報を発します。
車内確認ができたかどうかの判断基準は、車内最後尾に設置した「確認ボタンを押すこと」です。

非常用ボタン機能

SOS-0006は、最悪の事態に備えて、強制的に大音量ブザーを鳴らすことができる非常ボタンを搭載しています。
これは、車内確認を終え、確認ボタンを押した後、万が一確認が不十分で置き去りが発生してしまった場合に効果を発揮します。

バスの乗降扉は、エンジン停止時には動かないものが多く、万が一閉じ込められてしまったら、外に出る手段がありません。
そのため、車外にいる誰かに助けを求める必要がありますが、幼い子どもは通信機器を持っていないことも多く、
このような状況下において、非常ボタンは車外に助けを求める手段として有効になります。

スイミングスクールバスに置き去り防止装置を導入して事故削減

スイミングスクールに通うこどもたちと、送迎に関わる大人が、より安心して毎日を過ごせるように。
ヒューマンエラーを軽減する置き去り防止装置を導入してみてはいかがでしょうか?

(株)TCIの置き去り防止装置は、全国出張取付対応可能です。
北海道から沖縄県まで、全国47都道府県、お客様の現地に取付作業をいたします。

この機会に、ぜひご検討ください。

2023年2月、内閣府「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリスト」に掲載。
品番:SOS-0006
認定番号:A-007
製造メーカー:株式会社TCI
装置の方式:降車時確認式

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