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【徹底解説】内輪差とは?トレーラーで発生する事故原因および対策について

内輪差についてのアイキャッチ画像

「トレーラーを運転しているけど、日々事故のリスクがつきまとう…」と悩んでいませんか?
そんな方に向けて、トレーラーでよく発生する事故とその安全対策についてまとめました!

こんな方におすすめ

  • トレーラーで想定される事故について知りたい!
  • 内輪差ってよく聞くけど実際のところあまりよくわからない…
  • トレーラーの事故を防ぐにはどうすればいいのか知りたい!

本記事は、「トレーラーで度々発生する、内輪差による事故」について徹底解説致します。

そもそも、トレーラーは車両の形状や大きさから、運転が非常に難しく、事故を起こした場合のリスクも非常に大きいです。
トレーラーによる事故は、非トレーラーによる事故と比べ、死亡事故となる確率が高いと言われています。
上記のような理由で、トレーラーの運転に対して億劫になってしまう方もいらっしゃるかと思います。
当記事でご紹介する内輪差による事故をしっかり理解することで、ドライバーの皆様の安全意識向上にもつながるかと思いますので、ぜひご覧ください!

そもそも内輪差って?

実際のところ内輪差とはなんでしょうか?
内輪差とは、車がカーブしたり左折時に、前輪と後輪が別々の円弧を描きますが、
前輪の円弧より後輪の円弧の方が内側を通ります。
このときに発生する差の事を、内輪差といいます。
内輪差を意識しなければ、後ろ側で接触事故を起こしてしまう場合があります。

車両の大きさにおける内輪差の違い

内輪差は、車両が大きくなればなるほど大きくなります。
図でわかりやすく解説していきます。
まずは普通車の場合ですが、内輪差はそこまで大きくありません。

次にトレーラーなどの大型車の場合ですが、
普通車と比較してもかなりの内輪差が発生していることがわかります。

内輪差の事故事例

上の図からもわかるように、
大型車の場合、前輪をギリギリで左折してしまうと、後輪で横断歩道でまっている人などを巻き込んでしまうことになるということです。
内輪差が原因で発生する事故としては、下記のものがあげられます。

狭い交差点

狭い交差点などを左折する場合は、大回りでの弧を描くことが難しく、
内輪差によって、車体左側にある電柱などの障害物に接触しやすいです。

施設などの出入口

施設などの出入り口は基本的に、大きくなく、内輪差をケアするスペースが十分に確保できない場合があります。

巻き込み事故

交差点やカーブなど、左折時に横断歩道で待っている人や、後方から直進してくるバイクや自転車などを巻き込んでしまう場合があります。

トレーラーにおける死亡事故

次に、トレーラーで発生した死亡事故について解説していきます。

トラックの車両区分別におけるトレーラーの事故の割合

公益社団法人「全日本トラック協会」が算出した数値によると、
2019年に発生したトラックでの死亡事故のうち、車両区分別で「大型」は全体の約60%を占めており、
トレーラーなどの大型車両を運転することが、いかにリスクが高いがわかるかと思います。

トレーラーにおける事故の種類

次に、事故の種別ですが、
トレーラーを含む大型車において、事故類型(人対車両)別にみると、「横断中」が最も多くなっています。
特に左折においては、全体の約20%を占め、「左折での事故」は中型以下の車両では殆ど見られません。
つまり、内輪差が発生しやすいトレーラーなどの大型車両特有の事故といっても過言ではないでしょう。

内輪差以外での事故の発生原因は?

上記のように、内輪差が原因で事故が発生しやすいことはわかりましたが、
事故が起きる原因はそれだけではありません。

トレーラーに存在する死角

トレーラーは車体が大きいため、乗用車と比較すると死角になる場所が多くあります。
人間の目では限界があり、死角起因で発生する事故が増えてしまいます。

車体左側後方

ほとんどすべてのトラック・トレーラーは運転席が右側にあるため、
左側の確認はバックミラーに頼ることになりますが、車体が大きいので、バックミラーだけでは限界があり、
そこに死角が発生してしまいます。

後方の死角

トレーラーに関しては、切り離すことが前提の車両のため、基本的にバックカメラなどの安全装置が取り付けできません。
ワイヤレスカメラであっても、カメラを給電する配線が必要のため、事実上取り付けは困難であります。
そのため、後方部もほとんどが死角となってしまいます。

油断や慣れが事故を生む?

そして、目を引くデータがあります。
免許取得年数に応じた死亡事故の発生数です。

Aさん
そんなの免許取り立てで慣れていない人が事故の割合が高くなるでしょ

そう思いますよね。
実際には大きく事情が異なり、
2019年に発生した大型のトラックにの死亡事故において、
免許取得から10年未満の方が起こしてしまった死亡事故が19件に対し、
免許取得から10年未満の方が起こしてしまった死亡事故がなんと124件もありました。
前者と後者で人数の割合が異なるので、一概には言えませんが、
トレーラーの運転に慣れている人ほど、油断が発生しやすく、事故を起こしてしまうのではないでしょうか。
そういった意味でも、意識の問題で減らせる事故もあるのではないかと思います。

トレーラーにとりつけられるバックカメラが存在する!?

トレーラーへのバックカメラの取り付けはさっきできないって書いてあるじゃん。
そう思った皆様。
実はトレーラーにもバックカメラおよびサイドカメラの取り付けができるんです。
詳細は「トレーラーや海コンの安全管理に、工事不要でかんたんに取付できるバックカメラを紹介!
をご覧ください。

トレーラータイプのタンクローリーにバックカメラをかんたんに取り付けて、より安全な運転に!

今回は、トレーラーの事故原因や内輪差についてご紹介しました。
今回の記事について、おさらいしておきます。

TRAIL CAMERAの特徴

  • 内輪差は、前輪と後輪の円弧の差のことである
  • トレーラーは普通車と比較し、内輪差が発生しやすい
  • トレーラーの事故原因は死角の存在や運転慣れも関係する
  • トレーラーにも取り付け可能なバックカメラが存在!?

トレーラーの安全管理は非常に難しいですが、
安全対策について、できることは少なくありません。
実際に発生した事故から、原因も突き詰めていけば、事故を未然に防ぐことも可能かと思います。
本記事が、みなさまの安全管理にお役立ちできれば幸いです。

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  • この記事を書いた人

株式会社TCI

株式会社TCIは、2017年の創業以来、「現場の安全を守ること」を第一に考え、自動車電装品の開発、販売、取付、アフターフォロー行うセキュリティ事業です。

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