フォークリフトのマスト事故事例【マストの種類も解説】
フォークリフトには大きく3種類のマストがあり、それぞれのマストによって用途が異なります。また、フォークリフトのマストに関連する事故も発生しており、正しい使い方や事故の種類を把握しておかないと危険です。
本記事では、フォークリフトのマストの種類や事故事例をご紹介します。
目次
フォークリフトのマストの種類
そもそもフォークリフトのマストとは、フォークリフトの爪を支える支柱のことです。フォークを上下させるために必要なのがマストであり、大きく下記3つの種類があります。
- スタンダードマスト
- ハイマスト
- フルフリー3段マスト
スタンダードマストとは、フォークリフトの標準仕様のマストのことです。2500mm〜3000mmのものが多く存在します。
ハイマストとは、揚高がスタンダードマストより高いマストです。名前の通り高い場所へ荷物を上げることが目的であり、3000mm〜4000mmのものが多く存在します。
最後にフルフリー3段マストとは、3段のマストでより高所へ荷物を運ぶためのマストです。スライド式で高所に荷物を運ぶことができ、3000mm〜6000mmのものが多く存在します。
フォークリフトのマスト事故事例
ここまで、フォークリフトのマストの種類を解説してきました。
では、フォークリフトのマストに関連する事故はどのようなものが多いでしょうか。
結論として、フォークリフトのマストに関連する事故としては「マストの高さを忘れて走行してしまう」ことが挙げられます。
マストの高さを忘れて走行してしまうことで、マストを様々な場所にぶつけてしまったり、衝撃で積んでいる荷物が落ちてしまったりする事故があります。結果的に、荷物が周りの歩行者にぶつかってしまい、大怪我(もしくは死亡事故)に繋がる危険性があるのです。
また、これらの事故は初心者のドライバーに限らず、ベテランのドライバーでも起こり得る事故です。
経験年数に関わらず、これらの事故が頻発していることを念頭に置いて作業に取り組むことが必要になります。
フォークリフトのマスト事故を防ぐために
では、フォークリフトのマスト事故を防ぐためには何が必要でしょうか。重要なポイントは下記の3点です。
- フォーク部分を下げて走行する
- マスト周りを空ける
- AIカメラを搭載して事故を防止する
それぞれ順番に見ていきましょう。
フォーク部分を下げて走行する
1つ目のポイントは、フォーク部分を下げて走行することです。
上述した通り、マスト関連で最も多いのは「マストの高さに注意せず走行する」事故になります。
フォーク部分を下げ、マストも下がっていることを確認したうえで走行することで、最も頻出している事故を防げる可能性も高まるでしょう。
マスト周りを空ける
2つ目のポイントは、マスト周りを空けることです。
フォークリフトの作業中に、荷台からマストの間を通る形で運転席に移る方は少なくないかもしれません。
しかし、こういった移動方法ではフォークリフトのレバーが体にあたってしまい、マストに体や頭を挟まれて死亡してしまう危険性があります。
そのため、多少時間はかかりますが一度地面に降りたうえで運転席に戻ることを徹底しましょう。1つの小さな労力をかけるだけで、フォークリフトの事故を未然に防止することに繋がるのです。
AIカメラを搭載して事故を防止する
3つ目のポイントは、AIカメラを搭載して事故を防止することです。
たとえば株式会社TCIがご提供している「人検知AIカメラセット(AIBC-1001S)」は、AI付きのカメラが10m先までの人間を感知し、距離が近づいたり接触しそうになったりすると、ドライバーに危険を知らせる仕組みになっています。
また、LEDが搭載されているブザーも設置されているため、音と視覚で危険を察知することが可能です。
フォークリフトは人間が運転・作業する以上、どうしても自分だけでは危険を察知できなかったり、日々の疲れや作業効率を意識しすぎた結果、事故に繋がってしまうケースは多く見られます。
これらを防ぐためにも、AIカメラや最新のテクノロジーを活用して事故防止に努めていきましょう。
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