フォークリフトの安全規則は?事業所が設けているルールとは
フォークリフトの操作は日常的な業務で不可欠ですが、事故を未然に防ぐためには、運転者が安全規則を正確に理解し実践することが極めて重要です。本記事では、フォークリフトの安全な運転についての基本規則を解説します。
目次
フォークリフトの安全規則
はじめに、フォークリフトを安全に走行させるために設けるべき規則をご紹介します。
- 運転資格の確認
- 安全装備の着用
- 日常の点検
- 荷物の安定性確保
- 速度の適切な管理
- 正しい走行ルートの選定
- 作業エリアの安全確保
- 緊急時の対処法
それぞれ順番に見ていきましょう。
運転資格の確認
フォークリフトを運転するには、国が定める特別教育を修了し、運転技能証明を取得している必要があります。無資格での運転は法律に違反するだけでなく、大きな事故に繋がる可能性があるため、絶対に避けるべきです。
安全装備の着用
ヘルメットや安全靴などの保護具を適切に着用することは、事故時のリスクを大幅に減少させます。また、視認性を高めるために、反射材がついた作業着の着用も推奨されます。
日常の点検
運転前には必ずフォークリフトの点検を行い、ブレーキやステアリング、警告装置などの機能が正常であることを確認する必要があります。異常が見られる場合は、直ちに修理を行い、安全が確保されるまで運転を控えましょう。
荷物の安定性確保
積載する荷物は、常にフォークリフトの中央に安定して置かれるようにしてください。不安定な積み方は転倒や荷物の落下を引き起こす原因となります。特に重い物を運ぶ場合には、積載限度を超えないよう注意が必要です。
速度の適切な管理
フォークリフトの速度は、作業環境に応じて適切に管理し、特に人が多く動いている場所や視界が不良な場所では、さらに慎重な運転が求められます。突発的な障害物や他の運転者との事故を防ぐためにも、速度の抑制が重要です。
正しい走行ルートの選定
作業場内での走行ルートは、事前に確定しておくと安全に寄与します。可能な限り直線的なルートを選び、曲がり角では速度を落とし、周囲への注意喚起を怠らないようにしましょう。
作業エリアの安全確保
フォークリフトが作業を行うエリアは、他の作業員が立ち入らないように、明確に区分してください。不要な人員や障害物が作業エリア内にないことを確認することで、事故のリスクを大幅に減らすことができます。
緊急時の対処法
万が一の事故やトラブルが発生した場合は、冷静に対応し、直ちに運転を停止して安全な場所へ移動させることが重要です。事故が発生した場合は、速やかに救急対策を施し、関連部署に報告することが求められます。
フォークリフトを安全に操作するためには、これらの基本規則を常に意識して守ることが必要です。運転者自身の安全だけでなく、周囲の人々の安全も守るために責任を持って運転しましょう。
事業所が設けているフォークリフトの安全ルール
フォークリフトを取り扱うほとんどの事業所では、下記のようなフォークリフトの安全ルールを設けています。
- 走行速度は時速10キロ以下を厳守
- 作業エリア以外には進入しない
- 止まれの標識では一時停止
- 基本的にバックで走行
- 運転席から離れるときはエンジン停止
- 走行中の携帯電話は使用禁止
- 積荷時・場内交差点では指差し呼称の徹底
引用:三井情報株式会社
上記のようなルールは基本的なものではありますが、納期を優先した作業では、上記の基本項目を守らずに走行してしまうケースも見られるでしょう。
企業としては納期や利益率も重要ではあるものの、必ず安全を優先した作業を行うことが重要です。
フォークリフトで義務付けられている自主点検
フォークリフトの自主点検には、3つの種類があることをご存知でしょうか。
- 作業開始前点検 (始業点検)
- 月1回の定期自主検査(月次点検)
- 年1回の特定自主検査(年次点検)
これらは労働安全衛生規則によって義務付けられています。
加えて、毎回の作業開始前点検では、作業当日の作業前に下記の項目を確認しましょう。
- 制動装置及び操縦装置の機能
- 荷役装置及び油圧装置の機能
- 車輪の異常の有無
- 前照灯、後照灯、方向指示器及び警報装置の機能
プラスオンで取り入れたいフォークリフトの安全対策
本記事では、フォークリフトの安全規則やルールをご紹介しました。
フォークリフトは危険を伴う作業であることは間違いなく、作業開始前点検はもちろん、事業所ごとに固有のルール等も作成し、企業全体で安全を管理する必要があります。
また、上記と併せてフォークリフトの安全カメラの導入等もご検討してみてはいかがでしょうか。
たとえば株式会社TCIが提供しているフォークリフトカメラでは、カメラが10m先にいる人間まで検知し、その存在を知らせてくれる機能が搭載されています。
これにより、バックで走行中に人を轢いてしまったり、障害物にぶつかってしまったりするリスクを大幅に軽減することが可能です。
概要資料は無料でダウンロードいただくことができますので、ぜひこの機会に安全管理の一環として導入をご検討ください。