人を検知するセンサーは年々進化している! 仕組みや最新システムを紹介

自動ドアや照明など、毎日の生活に欠かせない「人感センサー」。利用シーンは多く、センサー自体も年々進化しています。

そして近年、多発している送迎バスによる園児置き去り事故対策や新幹線の事故防止など、人間を守るために最新AI搭載の人感センサーが活用され始めました。

人間はミスをする生き物なので、ヒューマンエラーをできるだけなくし、悲しい事故を防ぐためにもテクノロジーの発展が急がれます。

今回は、人を検知する人感センサーの特徴や実際の活用場面についてご紹介します。

人間を検知! 人感センサーの仕組み|種類やできることを紹介

人間を検知! 人感センサーの仕組み種類やできることを紹介

現在では、身近なものにまで活用されている人感センサー。その仕組みや種類について見ていきましょう。

人感センサーとは

主に赤外線で人を検知する人感センサー。自動でスイッチをオン・オフする役割を持っていて、家庭用や業務用などさまざまな機器に搭載されています。

人間の体は、赤外線と呼ばれる人間の目に見えない熱エネルギーを常に発していますが、赤外線センサーは、この微弱な熱エネルギーを検知して電気信号を送ることで各機器が作動します。

人感センサーでできること

人の動きを検知する人感センサーを防犯カメラに設置すると、人が動いていないときは録画をしないようにできるため、必要な情報だけに絞ることができます。

また、人感センサーを照明に搭載すれば玄関先や階段、トイレなどに設置することで、暗がりの中でスイッチを探る手間が省けるうえに電気の消し忘れも防ぎます。

手をかざすだけで水を出すことができる人感センサーつきの自動水栓は、手が汚れているときにも便利で、感染症予防の観点でも衛生的なので、駅や病院などさまざまな施設で使用されています。

人感センサーの種類

人を検知する人感センサーには、赤外線センサーの他にも種類があります。

例えば、音を感知する音感センサーは、車の音に反応してガレージの照明をつけることなどに活用されています。

また、超音波を使って対象物までの距離や対象物の有無を調べる超音波センサーは、食品業界や薬品業界で使用される、透明なビンやパッケージの判別に使用されています。

人が触れることで静電気を感知する「タッチセンサー」は、タッチパネルとしてスマートフォンやタブレットパソコンとして活用されています。

【参考:環境省「業務部門の対策メニュー詳細(人感センサーの導入)」

人を検知するセンサーで事故防止するなら…おすすめの検知方法

人を検知するセンサーで事故防止するなら…おすすめの検知方法

人感センサーは、スイッチのオン・オフだけでなく、うまく利用することで人の命を守ることにも使用できます。事故防止のための検知方法についてご紹介します。

熱で検知する|人感センサー

人を検知する人感センサーは、熱や音に反応してスイッチがつくので、例えば猫など人間ではないものに反応してしまったり、周囲の気温が上がることで誤作動を起こすデメリットもあります。

そのため、人間以外の動物が近づく可能性のある屋外や、夏場は気温が上がりやすい車内などは、人感センサーを活用することは難しいと言えるでしょう。

電磁波を送受信|レーダーセンサー

電磁波を送受信して物標までの距離と方位を測るレーダーセンサーは、細かい形状の判断が難しいので、人間を検知するセンサーとしてではなく、車同士の衝突事故を防ぐ目的として使用されることに向いているといえるでしょう。

人のみを確実に|AI(人工知能)検知

人を検知するセンサーにAIを搭載することで、従来のセンサーでは難しかった「AIが映像を解析し、人のみを確実に検知」できます。そのうえ、温度の上昇で誤作動を起こす心配もなく、もないため、人為的ミスを防ぐ対策として最も適しているといえます。

事故防止につなげるAI(人工知能)の活用例|AIが人を守る!

センサーにAIを搭載することで、痛ましい事故を防ごうとする動きが強まっています。実際に使用されているAIの活用例を見ていきましょう。

AIを使用した突風予測で新幹線の事故防止

AI使用の事故防止策は、新幹線でも導入され始めました。

新幹線が突風に煽られて脱線してしまうのを防ぐために、「ドップラーレーダー」という方法で突風を検知しています。突風の原因となる上空の渦をレーダーで検知する方法ですが、渦の分布に乱れがあった場合なかなか渦を捉えられないデメリットもあります。

そこで、ドップラーレーダーで観測したデータをAIで解析することで、検知精度の大幅な向上が見込まれています。

ゾウと列車の衝突を防ぐ|インドの例

AIは、インドではゾウと列車の衝突防止のために使われています。インドでは、これまでにゾウが列車と衝突してしまう事故が多発していました。

ゾウの姿をした神様を信仰するなど、ゾウはインドの人にとって大切な存在なので、早急な解決が求められるなかで、AIを活用した事故対策が実施されるようになっています。

音響感知するセンサーを活用し、ゾウの足音を認識するとスマートフォン経由で列車の運転手にリアルタイムで警告する「スマート音響感知器」など、元々は人間を検知するセンサーとして利用されていたシステムだったものが動物との事故を防ぐためにも活用されています。

園児バス置き去り事故の対策として

幼稚園などに通う園児が通園バスの車内に置き去りにされる事件が繰り返し起きていることから、同様の事件を防ぐために企業では、最新の技術を使ってセンサーやカメラの開発が行われています。

弊社開発の園児バス置き去り防止システムは、車両のエンジン停止後60秒でシステムが起動し、AIカメラが人間を検知し、センサーが反応すると大音量の警告音を車外に発して事故を防ぎます。

幼稚園や保育園の送迎バスなどあらゆる送迎バスに対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

人を検知する人感センサーは、便利なことはもちろんですが、節電や防犯対策、車内の置き去り防止など、活用すると多くのメリットがあります。

そして弊社は、園児の車内置き去り事故という痛ましい事故をきっかけに、日本の未来を担う子どもたちの安全を守るため、いち早く「車内確認用後方ブザー」の発売に至りました。

人為的ミスによる置き去り事故の再発防止のために、技術面でのシステムの活用と人間の確認を複層的に行うことが大切です。

SOS-0001、SOS-0006置き去り防止装置

2023年2月、内閣府「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリスト」に掲載。

品番:SOS-0006
認定番号:A-007
製造メーカー:株式会社TCI
装置の方式:降車時確認式

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