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通園バスの置き去り事件はなぜ起きるのか?原因は保育士の人員不足?

通園バスの置き去り事件はなぜ起きるのか原因は保育士の人員不足

通園バスに園児が置き去りにされて死亡した事件は、去年から相次いで起こるという深刻さから、政府は「通園バスの安全装置の義務化」を決定しました。

あってはならない通園バスの置き去り事件はなぜ起こってしまうのか、原因の1つに保育士の怠慢による過失とされていますが、根本的な原因には「保育士の人材不足」が関係しています。

保育士の勤務内容の過酷さや給料の低さから、年々保育士を目指す人が減少しており、現在保育士を確保するのが困難になっています。この問題を解決しないことには、また悲惨な事件を引き起こしてしまう危険があることを私たちは自覚しなければなりません。

通園バスの置き去り事件には怠慢のほかに人員不足も関係している

通園バスの置き去り事件には怠慢のほかに人員不足も関係している

通園バスによる置き去り事件では、保育士の「他の誰かがやってくれるだろう」という、怠慢とも言える認識が問題視されていましたが、本当の問題点は「保育士の人材不足」です。

年々人手不足が深刻化している保育士

保育士の人材不足が深刻化している原因には、

  • 給料が勤務内容に見合ってない
  • 休みが取りにくい
  • 責任が重い
  • 事故への不安

などから、保育士を目指す人が少なくなっているのが現状で、特に「仕事内容や拘束時間が長い割に給料が低い」というマイナス点の理由から、他の賃金の高い職種を選ぶという人も多いです。

【参考:保育分野における人材不足の現状 厚生労働省

1人の保育士の負担が大き過ぎる現状

保育士を目指す人が少ないと、必然的に現場で働いている保育士1人に対しての負担が大きくなっていき、現在では1人の保育士が20人〜30人の園児の対応をしているのが現状です。

保育士1人だと、1人の園児がトイレに行く際に対応していると、他の園児たちの対応ができないことも少なくありません。

通園バスで園児を置き去りにしないために確認を怠ってはいけない!

通園バスで園児を置き去りにしないために確認を怠ってはいけない!

通園バスで園児を置き去りにしないためには、保育士同士の連絡をこまめに行い、徹底した確認作業をすることが大切です。

大人の視界からは園児を発見しにくい

後部座席まで移動するのが面倒で、ついつい前方から見渡すような確認をしている人もいますが、園児の体は小さくざっと見渡すだけの確認では発見するのは難しい場合もあります。

実際に置き去り事件では、園児が座席で寝ていたことによる見落としがあった事例もあるほど、大人は簡単に子どもを見落とす危険をしっかりと認識しましょう。

「自分は絶対に大丈夫だ」と思うのは怠慢以外の何ものでもありません。園児の命を守るため、より徹底した確認作業が必要です。

子どもが隠れていることもある

大人と違い子どもの行動は予測不可能な場合も多く、バスの座席に座っているからと安心していてはいけません。

子どもによってはジッと席に座っているのが難しい子もおり、座席の下などに隠れて遊ぶことも十分に起こり得ます。隠れる所がないように思えるバスの中でも、小さい子どもたちにとっては、隠れられる場所があるかもしれないという意識を持つことが大切です。

園児がバスに乗る際は人数確認が必須

送迎の際では園児がバスに乗る時に必ず人数確認を行いましょう。最初に乗った園児の人数を知っておくことで、園児がバスから降りた時の置き去り防止にもつながります。

また送迎ではバスに乗っている運転手や他の保育士がいる場合、乗った園児の人数を共有するように心がけてください。

誰が人数の確認を行うのか、しっかりと事前に打合せしてお互いが「誰かがやってくれる」という認識をしないようにしましょう。

あってはならないヒューマンエラーを安全装置でゼロに!

あってはならないヒューマンエラーを安全装置でゼロに!

通園バスの園児置き去りは絶対にあってはならないヒューマンエラーです。そのため安全装置を活用して、より確実に事故を防ぐなど対策が必要になります。

複数のカメラで園児を見逃さない

安全装置には複数のAIカメラを取り付けるものがあり、保育士から死角になりやすい場所などに設置することで、より園児たちの居場所を把握することが可能です。

AIによる確認と人間である保育士の両方から確認作業を行い、より質の高い置き去り防止ができます。

またAIカメラによる安全装置は複数の保育士が確認作業をしているのと同等か、もしくはそれ以上の役割をしてくれるため、保育士の負担を軽くする効果も高いです。

大音量の警告音で置き去り防止

ブザーが鳴るタイプの安全装置は後部座席に設置することで、バスのエンジンを切った後に後部座席から警告音が鳴り、警告音を止めるため必ず後部座席に向かわせる仕組みになっています。

それにより前方からだけの目視確認をせずに、必然的に後部座席までの確認を行うことが可能です。また警告音が大音量なので確認し忘れの防止にも役立ち、うっかりミスをしてしまうおそれもありません。

補助金も活用して質の高い安全装置を買おう

安全装置の義務化に伴い補助金も出るため、上手に補助金を活用して安全装置の中でもより質の高い安全装置を選択しましょう。

また質の高い安全装置を選ぶポイントには、

  • 死角をカバーできる装置
  • 万が一置き去りしてしまった際すぐに知らせてくれる装置
  • どんな身長や体格の子どもでも認識できる装置
  • 簡単に使える装置
  • 異常が起きた際に確実に外に知らせる手段のある装置

などを目安に選ぶと、置き去り防止に効果の高い安全装置を選択することができます。

まとめ

通園バスによる園児置き去り事件は、絶対に起こしてはならないヒューマンエラーです。しかし保育士が抱える深刻な人材不足からの負担は大きく、現状ではすぐに解決することが難しく、その他で保育士の負担を軽減する必要があります。

政府が決定した「安全装置の義務化」は、そんな保育士の負担を軽減するものでもあり、安全装置と人間による両方からの確認作業で、より安全に子どもたちが過ごせるようにするものです。大人ができる最大限で子どもたちの尊い命を守りましょう。

SOS-0001、SOS-0006置き去り防止装置

2023年2月、内閣府「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリスト」に掲載。

品番:SOS-0006
認定番号:A-007
製造メーカー:株式会社TCI
装置の方式:降車時確認式

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  • この記事を書いた人

株式会社TCI

株式会社TCIは、2017年の創業以来、「現場の安全を守ること」を第一に考え、自動車電装品の開発、販売、取付、アフターフォロー行うセキュリティ事業です。

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